日本安能务版封神演义,第五回 妲己妖氛乱后宫

日本安能务版封神演义,第五回 妲己妖氛乱后宫

首页角色扮演神界闹翻天更新时间:2024-07-23

恩州駅でのお化け騒動はあったが、妲己を護る蘇護の主従一行は、間もなく、平穏無事に朝歌の都に到着する。蘇護は、武成王の黄飛虎に使者を立てた。到着後の手筈を整えるために、指示を仰いだのである。

虽说妖孽在恩州驿发起了*动,但苏护将妲己保护得好好的。不久后,主仆一行平安无事地到达了都城朝歌。为了请示到达后的安排,苏护向武成王黄飞虎派出了使者。

黄飛虎は、部将の竜環を連絡や世話係として、蘇護のもとに遣わした。そして護衛の人馬は城外に殘し、蘇護と妲己だけが入城するように、と指示する。

黄飞虎将部将龙环派去,负责苏护一行人的联络和照顾。根据黄飞虎的指示,将护卫人马留在城外后,苏护就要带着妲己进城了。

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蘇護が入城したと聞いて、費仲と尤渾は、またもや渋い顔をした。

听说苏护入城了,费仲和尤浑又露出了苦涩的表情。

「あの田舎殿さまめが、こんどもまた礼物を届けてこない。生死のカギの所在も知らず、まったくあきれた間抜けな奴よ」と尤渾は腹立たしげに言った。しかし費仲は慎重である。

“那个乡巴佬,这回又没来送礼物!连生死存亡的关键掌握在谁手里都不知道,他真是个愚蠢的家伙啊!”尤浑气冲冲地说道。然而费仲却一脸慎重。

「待てよ、このたびばかりは、ちょっと勝手が違うぞ。問題は、陛下が妲己をどう思召すかだ。万事は、陛下の顏色を見定めた上でのこと。それまでは滅多な口をきくでない」と費仲は尤渾に釘を刺す。

“等等。这次的情况有点不一样。问题在于,陛下想要如何对待妲己。我们做什么事情,都要先看陛下的脸色。在陛下做出决定之前,我们不要说太多话。”费仲一针见血地跟尤浑说道。

翌朝、金鑾殿での百官の朝賀がすむと、蘇護は、前庭の丹墀の前に平伏した。犯罪者の着用する麻布の服を着ている。その背後に、娘の妲己が平伏していた。父とは正反対に、妲己は美しく着飾っている。

次日清晨,待百官在金銮殿的朝贺结束后,苏护在前庭的丹墀前大礼跪拜。他穿着罪犯所着的麻布衣服。女儿妲己也在他的背后大礼跪拜着。和父亲正好相反,妲己打扮得很漂亮。

「犯臣蘇護、万死に値します」と蘇護は、まず恐縮の意を述べた。

“犯臣苏护,罪该万死。”苏护先表达自己的惶恐之意。

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「その通りだ!」と紂王は憎々しげに吐き捨てる。が、背後に控える妲己が気になって、続ける言葉が、突嗟に出ない。そのわずかな間合いを捉えて、妲己が挨拶した。

“没错!”纣王恨恨地了一口。但是,纣王一想到等在苏护背后的妲己,就无法继续骂下去了。妲己捉住这仅有的一瞬间,向纣王打了声招呼。

「犯臣の娘、妲己。陛下の万歳、万歳、万々歳をご祝福申し上げます」

“犯臣的女儿妲己,祝陛下万岁、万岁、万万岁!”

その玲瓏、玉の如き声に、紂王はまず痺れた。そのような美声の主の顔立ちや、いかに?と興をさかされる。

玲珑如玉的声音,让纣王一下子就骨软筋酥了。仅仅是这句问候之声,就如此美妙。那声音主人的容貌,该当如何?纣王产生了浓厚的兴趣。

顔をあげよ、と紂王は言いかけたが、このような場合、そうもいかない。その紂王の一瞬の戸惑いを、武成王は目敏く見抜く。そして横合いから、口を挟んだ。

抬起头来!纣王很想说出这句话。但他明白,在这种情况下,他不能这样做。武成王目光敏锐,在一瞬间看穿了纣王的迷茫。于是,他从旁插嘴道:

「蘇護は頭をあげて、陛下にご納得いただけるよう、意を尽くして弁明謝罪するがよい。娘も、同樣に顔をあげ、父親のために孝を尽くして、陛下に嘆願せよ」

“苏护,抬起头来。为了让陛下能理解你,你应该努力地辩解谢罪。女儿也一样抬起头来。向陛下请愿,让他饶恕你的父亲。这也是尽孝的一种方式啊。”

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よけいな口出しは危険である。ときには、死罪に問われかねない。しかし見澄ました武成王のさしで口に紂王は、わが意を得たりとばかりに、うなずいた。

无谓的出言是危险的。有时会被纣王问以死罪。不过,听到武成王的话后,纣王点头同意了他的观点。

蘇護が、恐るおそる頭をあげる。妲己も同時に、やおら顔をあげた。

苏护战战兢兢地抬起头来。与此同时,妲己也抬起了头。

おお!と軽い嘆声が、紂王の口から漏れる。——輝く黒い雲のような緑の黒髪が畳々と、しなだれかかる、杏のようにふくよかな頰と、桃のように品よく切れた美しい顎。鸞鳳(神の鳥)のような両眼は、目尻に秋波を湛えて、瞳は滴々とうるおい、桜んぼうを含んだような朱色の唇は、孜々たる色香を秘めて、なまめかしい——まさに!——海棠の日射しに酔い、梨花の雨に濡れた風情だ。瑶池に遊ぶ天女も、いや、あの女媧さますら及びもつかない——と紂王は息をのんだ。不意に、その紅いの唇にしゃぶりつきたくなって身震いする。とたんに、秘宝がうごめき硬直した。思わず舌なめずりする。顔が赤ばみ目が輝く。耳が熱くなった。あの女媧宮での体験が再現したのである。

噢噢!伴随着轻微的赞叹声,纣王的口水流了出来。——乌云叠鬓,杏脸桃腮。目如鸾凤(神鸟),秋波湛湛,瞳滴春水。启朱唇似一点樱桃,吐的是美孜孜一团幽香。娇媚——没错!——海棠醉日,梨花带雨,别有一番风情。她的妖艳,不亚于在瑶池游玩的天女,不,就连那位女娲娘娘都望尘莫及!——纣王屏住了呼吸,忽然浑身颤抖了起来。与此同时,他那蠢蠢欲动的秘宝变得又硬又直。此刻的他,只想紧紧地将妲己抱住,拼命地吮吸那瓣朱唇。想到这里,面红耳热的纣王不由得舔了舔嘴唇。他的双眼发出了慑人的光辉。女娲宫的体验居然重现了。

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そして事態は、いきなり一変した。

然后,事情突然发生了变化。

「蘇護は弁明に及ばない。罪を赦す。妲己は遠路を、大儀であった。寿仙宮に入って、ゆるりと休息を取るがよい」と紂王は機嫌うるわしく言葉をかける。費仲と尤渾を従えて、竜徳殿に座を移した。

“苏护,你不用再辩解了。朕立刻赦免你的罪行。妲己远道而来,一定很辛苦。赶快进入寿仙宫,好好休息一番吧。”纣王兴高采烈地说道。接着,他带着费仲和尤浑来到了龙德殿。

「卿らの目はさすがに高い。褒美を取らせるぞ。何なりと所望せよ」と紂王は久しぶりに笑顔を見せる。しかし費仲は、やはり曲者であった。

“费卿的眼光真高啊!朕要奖赏你!你想要什么都可以!”纣王露出了久违的笑容。不过,费仲不愧是个大坏蛋。

「まずは蘇護に、なにぶんのご沙汰を」と、さっそく蘇護に肩入れする。

“还请陛下先多关照下苏护吧。”费仲立马决定加入到苏护的阵营中去。

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まもなく、蘇護に対する沙汰が出た。

不久后,提拔苏护的消息出来了。

曰く——蘇護は冀州侯として、冀州の永久支配を許す。天禄二千石(月額)を与えて国戚に列する。皇親国戚として、顕慶殿で三日の「誇官」を催す。帰国に際しては、文官二名と武官三名が冀州城まで送って礼遇せよ——

曰——重封苏护为冀州侯,许其永镇冀州。加赐天禄二千石(月额),与国戚并列。文武百官,皇亲国戚,当在显庆殿为其“夸官”三日。待归国之际,派文官两名和武官三名,将其礼送至冀州城——

顕慶殿での「誇官」の宴で、蘇護は、宰相はじめ文武百官の慶祝を受けた。誇官とは、もともと慶祝を受けることよりは、文字通りに、自分が受けた栄誉を「誇示」するものである。

在显庆殿的“夸官”宴上,苏护受到了包括宰相在内的文武百官的祝贺。所谓“夸官”,本就不是接受庆祝,而是如字面意义上那样,“炫耀”自己所得到的荣誉。

しかし誇官をしながら、蘇護の心は暗たんとしていた。なんのことはない。つまりは、娘を売った報酬のようなものではないか。もう一つ釈然としなかったことがある。妲己が涙を落とすどころか、嬉々として寿仙宮に入ったことだ。しょせん娘心は、父親にはわからないものか、と割り切ることはできる。しかし、やはり寂しかった。蘇護はついに、寿仙宮に入った「妲己(妃)」が、自分の娘の妲己ではないことに気づかなかったのである。

不过,在夸官的同时,苏护的内心却是黯然失色。没什么大不了的!我如今的荣耀,不就是卖女儿后得到的报酬吗?此外,还有一件事情让他无法释然。妲己非但没有落泪,反而笑嘻嘻地进了寿仙宫。苏护无法断定,他这个父亲是否真的明白女儿的心思。但无论如何,进了寿仙宫的妲己,日后总还会感到寂寞的吧?事实上,苏护始终都没有意识到,进入寿仙宫的“妲己(妃)”已经不是他自己的女儿妲己了。

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そして、三ヵ月が過ぎた。紂王は、ずっと寿仙宮に籠もったきりである。ついに一歩も、外には出なかった。

很快,三个月过去了。纣王仿佛被寿仙宫所困,一步也未能迈出来。

朝廷では政務が滞る。王の裁可を待つ奏章や書類が、徒らに、山のように積み上げられた。上大夫(主席大臣)の梅伯が、たまりかねて宰相の商容と亜相の比干に相談する。そして、天子の出駕を催促する鐘鼓を打ち鳴らした。

朝廷政务迟滞。等待纣王裁断的奏章和文件被堆成了一座小山。上大夫(主席大臣)梅伯忍无可忍,找到宰相商容和亚相比干,与他俩商量解决此事的办法。于是,三人让执殿官敲响了催促天子出驾的钟声。

紂王は、渋々重い腰をあげる。

纣王不情不愿地抬起了沉重的腰。

「美人(宫女の呼称)はしばらく休息するがよい。朕はじきに戾る」

“美人(宫女的称呼)好好休息一下。朕很快就会回来。”

久かた振りの朝賀が終ると、宰相、亜相が両手にうずたかい奏章を抱えて進み出る。竜案(天子用の机)には、すでに山と奏章が積み上げられて、置く場所はなかった。八人の大夫も同様に、書類の山を抱えて左に控えている。右には武成王が、これまた八百諸侯からの奏章を抱え、重さのバランスを取るために、胸をそらせていた。

久违的朝贺结束后,宰相和亚相各自用两手抱着高高的奏章走了进来。此时,山一般的奏章早已堆在了龙案(天子用的几案)上。八位大夫也同样抱着一大堆文件在左边等待。站在右边的人是武成王。他抱着来自八百诸侯的奏章,正努力地将胸膛向后仰起,以保持重量的平衡。

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それらの書類の山を眺めて、紂王はうんざりする。頭は朦朧として、それらに目を通す気力などなかった。

望着这些堆积如山的文件,纣王第一次感到无比厌烦。此时,脑海里一片朦胧的他,没有半点精力去看这些东西。

そこへ、いつ現われたか、前庭に道服姿の道者が一人、突っ立っている。本来なら、無断侵入でただちに逮捕されるところだ。しかし、いわくありげな老人に、人々はただ奇異の目を向ける。侵しがたい風格があった。紂王もそれに気づいて、いやな書類に目を通すよりは、その面白そうな老人とお喋りしたくなる。

然后——他什么时候出现的?——一位便装道服的道人忽然在前庭现身。一般情况下,未经许可闯入皇宫的人会被立即逮捕。不过,大家只是用一种奇异的目光看着这个似乎有很多话想说的老人。老人自带一种不容侵犯的气质。纣王也察觉到了这一点。比起批阅那些令人厌烦的文件,纣王更想和这个看起来很有趣的老人聊一聊。

「道者は、なぜ無断で現われた?」

“道长,您为何擅自出现在此地?”

「断わろうにも、相手がいなかったからじゃ。是非そうしろとなら、宮廷の上空に関所でも置くとよい」

“就算陛下不想我来,也没派人来挡住我啊。如果陛下一定想这么做的话,那就在宫廷的上空设立一个关口吧。”

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「いずこより来られた?」

“不知您从何处来?”

「雲水からでござる」

“从云水而至。”

「雲水とは?」

“何为云水?”

「心は白雲にいて自在。意は流水に任せて、東へ西へ」

“心似白云常自在,意如流水任东西。”

「では雲が散り、水が枯れたら、いずくにか帰る?」

“要是云散水枯,您还能回得去吗?”

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「雲散らば、皎月空に懸り、水枯れて、明珠現われる。心配ご無用じゃ」

“云散皓月当空,水枯明珠出现。陛下不必担心。”

「朕を天子と承知で、平伏もせず、ぞんざいな口をきいておるのか?」

“道长,您明知朕是天子,为何没有跪拜,还在这里口出狂言?”

「人々は天子を貴び、われらは道德を尊ぶ」

“世人只知天子贵,三教元来道德尊。”

「その道とは?」

“何为道?”

「これが道だ、と言えるものはなく、名も形もない」

“道无名无形,没有人能说出它是什么。”

「ならば知りようがないではないか?」

“那样的话,不就没有人知道了吗?”

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「いや、知る人ぞ知る」

“不,知道的人都知道。”

「知って、なんとする?」

“知道以后,人会变得如何?”

「老いず、死なず、煩いもない」

“不老不死,不悲不喜,不忧不惧。”

「それだけでは、楽しみがないではないか?」

“只是这样的话,不是一点乐趣也没有了吗?”

「混沌に身を任せ、自然と戯れる楽しみは、格別である」

“置身于混沌之中,与自然嬉戏,别有一番乐趣。”

「天女とは戯れるのか?」と紂王は妙な方向に話を持っていった。道者がそれに合わせる。

“能和天女嬉戏吗?”纣王把话题转到了一个奇怪的方向。道人配合地回答。

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「天女と女狐を間違えたら、ことじゃ」

“要是陛下把天女和狐狸精弄混了的话,那就……”

妙な冗談を言ったものと、紂王は笑った。その愉快な道者に、紂王は席を賜わる。しかし道者は断わった。

您说的笑话真奇怪!纣王哈哈大笑。片刻后,纣王决定给这位有趣的道人赐席(赐予官职爵位),可道人却果断拒绝了。

「ちと用があって、来たまでじゃ」

“陛下,我还有件事情想找您帮忙。”

「用とは?」

“何事?”

「宮殿から妖気が立ち昇っている。その邪気を鎮めようと、宝剣を持参した」と懐から、宝剣を出す。桃の枝を削り上げた五寸ほどの玩具のような剣である。紂王は笑った。道者は言葉をつづける。

“浓浓的妖气从您的宫殿里散发出来。为了镇压这股邪气,我带来了一把宝剑。”道人从怀中拿出宝剑。这是一把用桃枝削成的五寸左右的玩具般的剑。纣王开心地笑了。道人继续说道:

「これを分宮楼の上に安置するがよい。さすれば、邪気はたちまち消える」とだけ言って道者は去りかけた。

“陛下,您可以将它供奉在分宫楼上。如此一来,邪气就会立刻消失。”道人说完就准备离开了。

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「いずこの山の、いずれの洞府にお住まいか?」

“不知您在哪处名山仙洞修行啊?”

「終南山は玉柱洞の雲中子でござる」

“我是终南山玉柱洞的云中子。”

「では、有名な仙人ではござらぬか?」

“云中子道长?不正是那位有名的仙人吗?”

「有名ではないが、人々はさように呼んでいる」と雲中子は雲を呼ぶと、それに乗って空の彼方に消えた。とたんに紂王は、玩具だと笑った宝剣が、ありがたくなる。ただちに宝剣を分宮楼上に安置させた。

“虽然我不有名,但大家都这么称呼我。”云中子呼来祥云,乘着微风消失在了天际。目睹此景,纣王突然觉得那把玩具般的宝剑是如此的贵重。于是,他立刻派人将宝剑供奉在分宫楼上。

そして、山積みの書類には目もくれず、雲中子の去った空の彼方を、いつまでも眺める。妲妃との歓楽の日々を、永遠たらしめたい。それには不老長寿の「仙丹」が要る。このつぎ雲中子が現われたら、それを無心しよう、と考えた。

云中子离去后,纣王对堆积如山的文件视而不见,一直眺望着天际。我想永远和妲妃一起过着开心快乐的日子。因此,我俩需要能让人长生不老的“仙丹”。嗯,我一定要把这件事放在心上。等云中子下次出现,我就立马向他提出要求。纣王如此想道。

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かたわらの大臣たちが、しきりに宰相の商容に目配せする。宰相が進み出た。なにが言いたいのか、紂王にはわかっている。不機嫌な顔をした。

纣王身旁的大臣们频频向宰相商容使眼色。宰相走了出来。纣王知道他想说什么,便故意装出一副郁郁寡欢的样子。

「なにも言うな。朕は疲れた」と退殿する。分宮楼の下で、いつものように皇妃、嬪御、美人が出迎えた。が、妲妃の姿がない。寿仙宮に入った。やはり妲妃は迎えに出ていない。

“什么也别说。朕已经很累了。”纣王退殿后,直接行至分宫楼下。像往常一样,皇妃、嫔御、美人们都前来迎接他,可妲妃的身影却不见了。纣王进了寿仙宫。妲妃果然没有出来迎接他。

三ヵ月も続いた夜ごとの享楽で、疲れて眠り込んだのであろう、と紂王は寝室に入る。そしてびっくり仰天した。先ほどまで花のように美しかった妲妃が、顔をひきつけて気息奄々としている。顔は青黒く、唇は紙のように白かった。

连续三个月的夜夜笙歌,让她累得睡着了吧。纣王边想边进入了妲妃的寝室。紧接着,他就被吓了一大跳。妲妃刚才还貌美如花,如今却眉头紧皱,面呈青黑,唇似白纸,气息奄奄。

「早く医者を……」と紂王が言いかけるのを、妲妃は首を振って制止する。消え入るような声で、あえぎながら言った。

“快请医生……”妲妃摇摇头,阻止纣王继续说下去。之后,妲妃大口喘着气,向纣王解释了缘由。事实上,她已几乎说不出话了。

「すべては、分宮楼上の邪剣のせいでございます。それをすぐ、おはずし下さい」

“一切问题都是分宫楼上的邪剑造成的。请马上将它取下。”

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紂王は、ただちに「邪剣」を下ろして焼き捨てよ、と左右に命じた。妲妃が続ける。

纣王立刻命左右取下“邪剑”并将其烧毁。妲妃继续说道:

「先ほど知らせを受けて、陛下を迎えに分宮楼の下まで出たとき、その邪気に当てられて、眩いを起こしました。急いで部屋に戻りましたらこの始末。もはや、余命いくばくもないことはわかっております。薄命をお赦し下さい」

“先前,我接到通知,来到分宫楼下迎接陛下。那股邪气在一瞬间向我袭来。我头晕目眩,急忙回到寿仙宫,没多久就变成现在这样了。我知道自己已经时日无多。望陛下恕我命薄缘悭,勿以为念。”

「いや、死んではならぬぞ」と紂王は、手を蒲団の中に入れて、愛妃の手を握ろうとした。手を入れさせまいと、妲妃は必死に、殘る力をふりしぼって、蒲団の辺りを固める。妖力を宝剣に吸われた妲妃は、狐の「原形(正体)」を露わしかけていた。すでに尻尾が生えている。

“不!你不能死!”纣王将手伸进棉被里,想握住爱妃的手。为了不让纣王的手碰到她,妲妃拼死使出剩余的法力,将被子的四周给固定住。此时,宝剑正源源不断地吸走妲妃的妖力,让她露出了狐狸的“原形(正体)”。事实上,她的狐狸尾巴已经重新长出来了。

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紂王の命を受けた左右の者は、分宮楼から宝剣を下ろすと、それに火をかけた。だが、どうしても宝剣に火がつかない。そこへ空から、一陣の熱風が吹きつけた。と宝剣は、たちまち灰になる。熱風を吹きつけたのは、女媧御前であった。千年の女狐の危機を知って、急遽、駈けつけたのである。危機一髪、妲妃は救われた。

左右侍从受了纣王之命,从分宫楼取下宝剑,并用火将其点燃。可是,无论如何,那把宝剑都无法被焚毁。这时,一阵热风从空中吹来。宝剑立刻化为灰烬。刮起热风的人是女娲娘娘。在得知千年女狐的危机后,女娲急忙赶来,并在千钧一发间救下了妲妃。

女媧は、そのまま終南山に直行する。

就这样,女娲直接来到了终南山。

「なぜよけいな、邪魔立てをなされたか?」と雲中子にねじこむ。

“你为什么要多管闲事,给我添这么大的乱子?”女娲质问云中子道。

「そちこそ、なぜ妖孽など使って、下界にあらぬちょっかいをかけたのじゃ?」と雲中子は逆ねじをくわせた。

“你才多管闲事!为什么你要派妖孽下界去搞破坏呢?”云中子反驳了一句。

「商王朝の滅亡が天数(定め)だとは、ご存じないのか?」と女媧も、あとに退かない。

“你不知道商王朝的灭亡是天数(宿命)吗?”女娲毫不相让道。

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「天数なら、それこそ放っておけばよいではないか!」と雲中子は言って横を向いた。女媧が八つ当たりを始める。ついに申公豹のことまで持ち出した。

“如果是天数的话,那就顺其自然不就好了吗?!”云中子说完,把头转向了另一边。女娲开始对云中子发难。最后,她甚至还提起了申公豹。

「あの無頼者を拾い上げた責任を、どう取るおつもりか?」

“救起那个无赖的责任,你打算怎么承担?”

「あれはハグレ者だが、無頼ではない」

“他虽然喜欢讨价还价,但绝不是无赖。”

「掟を守らず、正業につかず、まさに無頼者ではないか?」

“一个不守戒律又不务正业的人,不正是无赖吗?”

「忠告するが、彼を目の仇にして、怒らせるのは賢明ではないぞ。彼が怒りだして雷公鞭でも使ったらどうするか。女媧宮は一瞬にして神像もろともふっ飛ぶぞ」と雲中子は脅しをかけた。脅しと知りつつ女媧は言葉に詰まる。雲中子が、かさにかかって厭味を言った。

“给你个忠告,别把他当成眼中钉。让他生气可不是明智之举。万一他在发怒时使出雷公鞭,你又该怎么办?要知道,他完全能在一瞬间让女娲宫——带着你的神像一同化为齑粉!”云中子威胁道。明知是威胁,女娲却被气得无话可说。趁此机会,云中子继续挖苦女娲。

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「天数と言えば聞こえはいい。しかし天界では、することがなくて退屈しているから遠隔操作をして、下界で殺し合いをさせ、それを面白半分に眺めては、楽しんでいるだけのことではないか」

“说到天数,这个词听起来倒不错。然而,你们在天界高高在上,已经清闲到不知道该做什么事情了。因此,无聊的你们开始远程控制下界的各个国家,让国君们各自率领臣民互相争斗。然后,你们一边开着玩笑,一边享受着观看人类自相残*的乐趣。这不正是所谓的天数吗?”

「なにをおっしゃる。崑崙山の仙界こそ、退屈まぎれに、その天数に便乗し、利用しようと企んでいるではないか」と、もはや、これは売り言葉に買い言葉である。しかし、女媧の言葉に思い当たるふしはあった。これ以上に女媧を追い詰めると、藪から蛇を追い出しかねない。そう思って雲中子は、なにを言われても取り合わなかった。

“你说什么?昆仑山的仙界首领,不也正闲得发慌吗?不然的话,为何他也打算利用天数实现自己不可告人的企图呢?”这个话题已经不是热点了,不过,女娲的话却让云中子想到。如果他再追着女娲不放的话,就是在自找苦吃了。念及此处,云中子便没有接下话茬。

——終南山は、崑崙山脈の中では、いわば辺境である。だから仙界中央の情報は、すぐには流れてこないし、それに雲中子は、政治好きな情報屋ではない。そういうわけで、天界と仙界の連絡将校の立場にいた女媧が、雲中子よりも、仙界の枢機に通じていることは、大いにあり得ることであった。女媧が持ち出したことは、おそらくでたらめではあるまい——

——终南山可说是昆仑山脉的边陲之一。因此,仙界中央的情报不会马上传播到这里,更何况云中子也不是一个爱好政治的情报贩子。事实上,身为天界和仙界联络官的女娲,很可能比云中子更通晓仙界的枢机。女娲提出来的事,恐怕并非胡言乱语——

崑崙山に、仙界再編成の動きがあることは、雲中子にもわかっていた。だが、その後の動きは知らない。

其实,云中子也知道昆仑山有*仙界的动向,但他并不知道之后发生了什么事。

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仙界は玄門の世界である。大ざっぱに分けて、山岳派の「闡教(道教)」と、海島派の「截教(儒教)」の二大勢力で成り立っていた。そこへ仏教が微妙に絡んでいる。崑崙山では、仏教は「人道」と呼ばれた。「西方」に本山のある「人道」は、道教と儒教とは同根だと考えられたし、事実、仙界には、その「西方」と「縁」のある仙人がいる。そこで、それらの仙人を西方に帰し、道儒両教と仏教との微妙な絡み合いを解き放すことが、実は、仙界再編の一本の柱でもあった。

仙界是玄门的世界。大致说来,它由两大势力组成:山岳派的“阐教(道教)”和海岛派的“截教(儒教)”。同时,佛教也微妙地干涉了仙界的事务。在昆仑山,佛教被仙人们称为“人道”。本山(总寺院)在“西方”的“人道”,被认为与道教和儒教同根同源。事实上,在仙界,不少仙人与“西方”有“缘”。因此,让这些仙人回归西方,解除道儒两教与佛教之间微妙的联系,其实也是仙界*的重要目的之一。

それはともかく、闡教と截教の違いは、主として、その成員の出身による。闡教は一般に、由緒正しい人間が、「道」を得て、不老不死となり、さらに道術を習得して仙人となった、いわゆる「肉体成仙」の集団であった。それに対して截教集団の構成員は、そのほとんどが、人間のOBではない。禽獣玉石樹木が、あるとき偶然に混沌の玄機に触れて、天地の霊気と日月の精気を浴び、さらに道術を会得して人間と化した、いわゆる「化体成仙」の集団である。

姑且不论佛教的问题,阐教(道教)和截教(儒教)的区别主要在于成员的出身。一般而言,阐教的道士都是有来历的人类。他们得“道”以后,不老不死,进而习得道术,成为了仙人。这就是所谓的“肉体成仙派”。与此相对,绝大部分的截教成员并不是人类。禽兽、玉石还有树木,偶然触碰到混沌的玄机,产生了灵智。之后,它们沐浴在天地灵气以及日月精气之中,自发领悟了道术,变成了人类。这就是所谓的“化体成仙派”。

そして闡教は、崑崙山脈を本拠としたことから、山岳派と称された。同樣に、截教が海島派と呼ばれたのは、その本拠地が、金鰲島や蓬莱島など海に浮かぶ島にあったからである。

由于阐教以昆仑山脉为根据地,故被世人称为山岳派。同样,截教之所以被称为海岛派,是因为其根据地位于金鳌岛和蓬莱岛等在海中漂浮的岛屿上。

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したがって、仙籍調べさえしなければ、闡教と截教の間には、なんらの区別もない。いや混沌の名において、両教はまったく対等である。しかし闡教は、自ら正統派をもって任じ、そして截教を異端視して差別した。それが截教徒にとって面白かろう筈はない。だが、自らの出身をかえりみて、我慢している。それによって、彼らは闡教徒と仙界に共存してきた。しかし、それでもなお、截教の存在は、闡教にとって、やはり目障りである。だから闡教は秘かに截教を仙界から追放しようと企んでいた。仙界再編には、そのような陰謀が秘められている。

因此,只要不查仙籍,阐教徒和截教徒毫无区别。不,在混沌之名中,两教是完全平等的。然而,阐教以正统派自居,并将截教视为异端。这对截教徒来说,可不是件有意思的事。截教徒考虑到自己的出身,一直忍耐着阐教徒的歧视。因此,他们仍在幻想着,与阐教徒在仙界和平共存。不过,对阐教来说,即便如此,截教的存在也还是很碍眼的。因此,阐教企图将截教秘密地驱逐出仙界。这就是在仙界*计划中隐藏着的阴谋。

仙界再編成の主導権を握ったのは、もとより闡教であるが、掲げられた大義名分は「神界」の創設であった。その大義名分には、截教側にも異存はない。

掌握了仙界*主导权的一方,本就是阐教。他们提出的大义名分,就是创设“神界”。对于这个理由,截教并无异议。

下界には、かつて仙人を志して修行したが、仙骨がなくて下界に戻されたものがいる。例えば冀州城の督粮官をしている鄭倫や、曹州侯崇黒虎がそれである。実は、朝歌の太師聞仲もそのー人であった。彼らは一様に、下界で栄耀栄華を極めている。ある程度の仙術を心得ているから、それができた。

在下界,有些人曾立志成仙而赴仙界刻苦修行,但最终因没有仙骨而回到了人间,例如冀州城的督粮官郑伦和曹州侯崇黑虎。其实,朝歌的太师闻仲也是如此。他们对仙术已有一定的了解,并凭借仙术在下界享尽了荣华富贵。

蔡志忠《封神榜》

しかし、仙人たちとすれば、仙人でもない者が仙術を使うのは、仙術に対する冒瀆である。いや、なにはともあれ、面白くなかった。しかも、そのナマ仙人たちが、縁故をたよりに、仙界に足を踏み入れることがある。それは修行中の弟子たちにとって、精神衛生上きわめてよろしくないことであった。

然而,对仙人们来说,他们不是仙人,却频繁地使用仙术。这本就是对仙术的亵渎。不,无论如何,这都不是件好玩的事。更何况,那些外道仙人,会凭借各种缘故多次进入仙界。这对修行中的弟子们的心理健康是极为不利的。

その手っ取り早い対策は、神界を創設して、それらのナマ仙人を、神々に封ずることである。神々に封ずるには、彼らに死んで貰わなければならない。それは当然のことだが、しかし、どうやって死んで貰うか。それが問題であった。

最快捷的处理方法,就是创设一个神界,将那些外道仙人全部封入其中,让他们成为神灵。可是,要想将他们封为神灵的话,就必须让他们尽数死去。这是毫无疑问的,可是,怎样才能让他们光明正大地死掉呢?这就是问题所在。

そこまでは、雲中子も知っていたことである。しかし女媧は、商朝の滅亡は天数であり、その天数に仙界が便乗し、利用しようとしている、と言った。王朝交替の過程で、戦争は避けられない。ならば、その戦争にナマ仙人たちを捲き込み、彼らを皆殺しにする、ということであろうか?そうなれば仙界も忙しくなる、と雲中子は苦笑した。

云中子知道的事情,就到此为止了。可是,女娲说商朝的灭亡是天数,而仙界正想利用天数达到自己的目的。要知道,在王朝交替的过程中,战争是不可避免的。难道仙界的首领们,打算将那些外道仙人卷入这场战争,再将他们全部*光?看来,仙界很快也会忙碌起来啊!云中子苦笑着叹道。

蔡志忠《封神榜》

苦笑しながら雲中子は、ふと、申公豹を想い出す。もちろん彼はナマ仙人などではない。しかし神界創設の機会に——あいつにも死んで貰って——神界に引っ越してもらおうか、となる可能性はある。注意を与えておかねばなるまい、と雲中子は申公豹を呼びつけた。

云中子苦笑着,突然想起了申公豹。当然,他不是什么外道仙人。但是,趁着神界创设的机会——把那家伙顺便弄死——有人会想请他搬去神界居住。这是很有可能会发生的事。于是,云中子把申公豹唤来,将各种注意事项一一提醒到位。

申公豹を呼びつけるのは造作のないことである。千里眼順風耳の黒点虎に信号を送ると、間もなく、その黒点虎に乗って申公豹が現われた。

将申公豹叫来,是件轻而易举的事。云中子向拥有千里眼顺风耳的黑点虎发出了信号。不久后,申公豹就骑着黑点虎出现在他面前。

「ふとお前さんのことが気になってなあ」と雲中子はワケを話す。

“我突然很担心你。” 云中子说起了与女娲冲突的经过。

蔡志忠《封神榜》

「封神榜をご覧になられたのですか」

“话说你见过封神榜了吗?”

「いいや、なんだ——その封神榜とは?」

“没有啊!——你说的封神榜是什么?”

「老師はご存じなかったんですか。神界に送りこまれる連中の名簿ですよ」

“老师,您不知道吗?那是一份要被送往神界的人的名单啊!”

「ついに人選が決まったのか」

“人选终于确定了吗?”

「いや、全部ではありません」

“不,没有全部确定。”

蔡志忠《封神榜》

「どういうことだ?」

“什么意思?”

「わが闡教お得意の陰謀ですよ。闡截両教の教主さまが署名した上に、人道の代表が副署した仰々しい文書ですが、空白欄をあけてある、と聞きました」

“这是我们阐教得意的阴谋啊。我听说,封神榜是一份由阐截两教教主署名,人道代表副署的文书。这份文书虽已完成,具备着强大的效力,可仍留有许多尚未填写的空白之处。”

「それが、なぜ陰謀だね?」

“你为什么说封神榜是一个阴谋呢?”

「あとから適宜に書きこめるように、工夫したんですよ」

“为了以后能适当地写出真相,我可花费了很多功夫啊!”

「それは、まあ、下界の連中もいることだから、あらかじめ確定は出来ないだろうよ」

“那是自然!哎呀!不还有下界的一堆人要上榜嘛!如此一来,名单又怎么可能事先被全部确定呢?”

蔡志忠《封神榜》

「それが陰謀、というより罠です。截教の連中は単純だから、挑発すれば乗る。乗ったところで天数に逆らったと称して皆殺しにすれば、一挙に仙界の粛清を果たせるではありませんか。そのために空白欄をいっぱい作ったんですよ」

“这才是阴谋!或者说是个光明正大的陷阱!截教那帮人太单纯了!稍微挑衅一下就会出手的!如果我们在那帮截教徒上当的时候,以违逆天数为由,将他们全部*光,不就能一举肃清仙界了吗?不然的话,封神榜上的空白之处又怎会有那么多呢?”

「それは穿ちすぎだ。簡単に粛清というが、正統と異端の間には、実力にそれほど差があるわけではない」

“你是不是想得太多了?肃清仙界,说起来很简单,可正统派和异端派的实力差距并不是很大吧?!”

「だから、いざのときに加勢を頼もうと、人道を引っ張りこんだのですよ。人道が西方に得度したい“仙人”は截教に多いから、これはある意味で闡教と人道の共同謀議です」

“因此,我们会把人道也拉下水。人道会在关键时刻给我们提供必要的帮助。事实上,截教里的很多‘仙人’,都是人道想要度去西方的。换句话说,封神榜在某种意义上就是阐教和人道的共同谋划。”

蔡志忠《封神榜》

「なるほどね。だが、お前さんは、なんじゃかんじゃと、物事を知りすぎる。身のためにならんぞ。もっとバカになれ!」と雲中子は忠告した。しかし申公豹は逆に面白がって、さらに余計なことを口にする。

“原来如此!可是你啊!你知道的事情太多了!这对你没有任何好处!还不如当个傻子!”云中子提出了忠告。不过,申公豹反而觉得这件事很有趣,还说了些乱七八糟的话。

「その共同謀議に、截教側は気づいていないようです。注意を喚起しておこうかと……」

“截教那边似乎还没有意识到这个阴谋。我想给他们提个醒……”

「バカなことは止めなさい」

“不要做傻事!”

「いや正義のためです」

“不!为了正义,我必须要做!”

「そんなものどこにもない」

“正义?!任何地方都不存在!”

「仙界にもですか?」

“仙界也没有吗?”

「もちろん。天界にもだ」

“别说仙界,天界也不可能有!”

蔡志忠《封神榜》

「ならばなおのこと。一人ぐらいはバカな正義の味方がいてもよろしいのでは?」

“那就更要不得了!至少有一个愚蠢的义士站在你这边,不是很好吗?”

「お前さんのは正義ではない。いやがらせというものだ」

“哈哈哈!你坚持的信条可不是正义,而是对他人的*扰吧!”

「お言葉ですが、その両方です」

“你说的完全是另一回事啊。”

雲中子は、どうしようもない、と首を振る。それでもなお言った。

无可救药!云中子摇头道。尽管如此,他还是说出了自己的建议。

「それより我が身のことを考えなさい。まずは、女媧をからかうのを止めることだ。截教の連中とは、もう付き合うな。手にしているその雷公鞭は、決して使うでないぞ。使わずに、ただ手に握っている。それが唯一絶対の護身術というものだ。使ったが最後、太上老君は、それを取り上げなければならなくなる。あるいは犠牲者が出たら、ここぞとばかりに、誰かが太上老君の許へ“太極図”を借りに行く。老君は貸さざるを得まい。よいか、太極図の前では、雷公鞭はただのムチだぞ」

“比起封神榜,你还是先考虑一下自己的安危吧!首先,你不能继续开女娲的玩笑了。截教的那些人,你最好不要和他们继续来往了。手里拿着的那条雷公鞭,你也绝不能动用。不使用雷公鞭,只将它握在手里。如此一来,雷公鞭将成为你唯一绝对的护身符。一旦你在战斗中使用了雷公鞭,太上老君就会将它收回的吧?或者说,如果你的手里有人命的话,某人就会去找太上老君借“太极图”。老君是不可能置之不理的吧?记住,在太极图面前,雷公鞭也只是一条普通的鞭子而已。”

蔡志忠《封神榜》

「太上老君の宝貝で殺されるのなら本望です」

“哈哈哈!死在太上老君的宝贝之中,可是我的夙愿啊!”

「バカなことを言うでない。たださえ、お前さんを庇いすぎると、仙人たちの口はうるさいのだ。ご迷惑をかけてはいけない」

“别说傻话。老君本就不能一直庇护你。要知道仙人们为此都吵翻天了。你不要给老君添太多的麻烦。”

そう言われてしまえば、おしまいである。

话说到这里,就结束了。

「それはよくわかっております」と申公豹は素直に受けた。それにしても、仙界の秩序に背を向ける、このハグレ者を、仙界はいつまでも放っておくだろうか。雲中子の気がかりは、それであった。

“那是自然。我很清楚这一点。”申公豹坦率地接受了云中子的建议。即便如此,对这个无视仙界秩序的讨价还价者,仙界会一直置之不理吗?这就是云中子的担忧。

蔡志忠《封神榜》


每章结尾的吐槽:相对而言,第五章是比较重要的一章,主要是介绍了“封神榜“的来龙去脉。算是点明主线。但对于这个东西就算是中国人都不是很清楚,别说日本人。安能务把”三教“解释成”释道儒“,其实是囫囵吞枣。他不太明白中国宗教的变化,而就算中国人自己也不太明白。首先是道教的起源。现在一般认为是起自汉代张天师。但事实上,日本学者的看法很有创意,他们认为,道教是一种”自然宗教“与象佛教这样的”教主宗教“不同。简单来说,就是真正有现代宗教意义的道教的确是起源于张天师。但在这之前很久,”道教“这个名词和对”道“的信仰就产生了。而《封神演义》中的”道士“是道教徒吗?应该不是的,因为他们信的绝对不是张天师那样的宗教。但他们也是,因为他们信奉的是”道“。

因此把封神里的道士简单归于胡说八道才是真正的胡说八道。然而与道教相对的”截教“是什么呢?一般认为,它是道教的分支。甚至有人说截教教主通天教主就是三清之一的灵宝天尊。其实这是同安能务一样的囫囵吞枣。因为他们认为对应只会是一对一的。即象”三教“一定指向释道儒三教一样。元始天尊的师兄弟一定就是指向三清。但事实上,没有任何证明通天教主就是灵宝的证明,他们两者间的联系只存在于读者的脑洞中。事实上,十二金仙中的”灵宝大法师“比通天更可能是灵宝。因为四川的青羊宫的三清殿中只供奉了一位灵宝。

应该说,截教是相对比较原始的信仰,与巫教更接近,这也能解释为什么它有那么多成精的妖怪。但根据中国神话体系来看,中国神话有所谓”昆仑系“与”蓬莱系“。它们与阐教和截教对照正好。

但《封神演义》也并没进一步明确说明阐、截、人三教的区别。所以就不展开了,但很明显,人教并不是西方教,如果说它的教主,那只能是老君。所以没有什么存在感。其实这是因为老君这时还没开始传教。要传教得等他西游函谷,著成《道德经》五千言去了。这时才是人教开始的时代。

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