「有声日语」《秒速五厘米》(2)

「有声日语」《秒速五厘米》(2)

首页角色扮演In Her Eyes 彼女之瞳更新时间:2024-06-06


明里と出会ってから別れるまで――小学校の四年から六年までの三年間において、僕と明里は似たもの同士だったと思う。
与明里的相会到与她的分别—小学四年级到六年级经过了三年的时间。在这段时间内,我和明里是非常相似的伙伴。
ふたりとも父親の仕事に転勤が多く、転校して東京の小学校にきていた。三年生の時に僕が長野から東京に転校してきて、四年生の時に明里が静岡から同じクラスに転校してきたのだ。
我们两个人都因为父亲的工作关系而转学,先后都转到东京的学校。三年级的时候我从长野转学到东京,四年级的时候明里从静冈转学到和我同一班级。
明里の転校初日、黒板の前で身を硬くしている彼女の緊張した表情を今でも覚えている。淡いピンク色のワンピースを着て両手をきつく前に組んだ髪の長い少女を、教室の窓から差し込む春の低い日差しが肩から下を光の中に、肩から上を影の中に塗り分けていた。頬を緊張で赤く染め唇をきつく結び、大きく見開いた瞳でじっと目の前の空間の一点を見つめている。
明里转学到我们班级的时候,站在黑板前面那因为紧张而显得有些僵硬的表情,直到今天依然清晰地浮现在我的眼前。身着淡粉色连衣裙双手交叉在身前的少女,从教室的窗户之中照射进来的春光将她的身体从肩部以下笼罩了起来,而肩部以上的部分则被隐藏在影子之中。少女的脸颊因为紧张而显得有些微红,嘴唇也紧紧地闭着,大大的双眸只盯着眼前的一点。
きっと一年前の僕も同じ表情をしていたのだと思い、すぐに少女にすがるような親近感を覚えた。だから、最初に話しかけたのは僕の方からだったよう思う。そして僕たちはすぐに仲良くなった。
一年前的自己一定也和这名少女现在的样子一样吧。这样想着,不由得对眼前的少女产生了一些亲切的感觉。所以,不由自主地主动过去和她搭讪,很快我们便成为了好朋友。
世田谷で育った同級生たちがずいぶんと大人びて見えること、駅前の人混みに息が苦しくなること、水道の水がちょっと驚くくらい不味いこと、そういった自分にとって切実な問題を共有出来るような相手は明里だけだった。
在世田谷长大的同班同学看上去显得太成熟,车站的人太多,挤得呼吸困难,自来水的味道喝起来相当难喝,像这些原本只有自己才在意的事情,现在有明里一起分担。
僕たちはふたりともまだ背が小さく病気がちで、グラウンドよりは図書館が好きで、体育の時間は苦痛だった。僕も明里も大人数ではしゃいで遊ぶよりは誰かひとりとゆっくり話をしたり、ひとりだけで本を読むことの方が好きだった。
因为我们两个人显得比较矮小同时又体弱多病,所以比起在操场上面运动我们更加喜欢在图书馆里面消磨时光,体育课对于我们来说是最痛苦的。对于我和明里来说,与其与很多人一起在操场上面玩,倒不如两个人静静地聊天或者自己安静地看书更加舒服。
僕は当時、父親の勤める銀行の社宅アパートに住んでいて、明里の家もやはりどこかの会社の社宅で、帰り道は途中まで同じだった。だから僕たちはごく自然にお互いを必要とし、休み時間や放課後の多くをふたりで過ごした。
我当时住在父亲工作的银行提供的职工宿舍之中,明里的家也在他父亲公司提供的职工宿舍内,于是我们两个人放学所走的路基本上是一样的。所以我们很自然地走在一起,休息的时间和放学后基本也都是我们两个人一起度过的。
そして当然の成り行きとして、クラスメイトからはよくからかわれることにもなった。今振り返れば当時のクラスメイトたちの言葉や行動もたわいもないものだったけれど、あの頃はまだ、僕はそういう出来事を上手くやりすごすことができなかったし、一つひとつの出来事にいちいち深く傷ついていた。そして僕と明里は、ますますお互いを必要とするようになっていった。
于是理所当然的,我们两个成为同班同学捉弄的对象。虽然现在回忆起来,那个时候同学们的行为只不过是天眞的孩子气的表现,但是对于当时的我来说,并不能够很好地面对这样的事情,越发不知道应该如何是好。我们之间所能够依靠的只有彼此,所以我和明里变得更加接近了。

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